2013-01-01から1年間の記事一覧
マンション管理費・修繕積立金の滞納問題が生じたときに,ある段階に至れば,支払督促の申立や通常訴訟の提起を決断しなければならないときがきます。その際,管理組合の総会や理事会で決議をする必要がありますが,今回はそのおさらいです。 標準的な管理規…
マンション管理については,管理組合が管理会社に委託することが一般的になっています。実際に管理を委託する際には,管理会社との間で「マンション管理委託契約書」といった名称の契約書を作成することになります。この点,「マンション標準管理委託契約書…
とあるマンションについての話題です。 昭和時代に建築されたマンションで,給水管工事などしてこなかったマンション。 管理費・修繕積立金の積立も不十分でした。 最近水漏れ事故が発生し,業者に見てもらったら,大規模な給水管取り替え工事が必要とのこと…
マンション管理費の滞納問題で,こじれてしまうと,訴訟になってしまう場合もあります。支払わない被告・債務者が,その理由を述べる際,「規約がそもそも無効である」,「総会決議がそもそも無効である」,と主張する場合がよく見受けられます。 総会の決議…
最高裁判所の判例についての話題です。 規約を改正する際に,一部の「一部の区分所有者の権利に特別の影響を及ぼすとき」に,その区分所有者の「承諾」が必要です。 この「承諾」が必要なのに,取り付けずに,トラブルになるケースが良くあります。 では,ど…
マンション管理費等の滞納問題で,裁判になっている例があります。 なぜ滞納したかには,それなりの理由がある場合があります。 その理由の一つに,端的にいうと,値上げが納得いかない。 マンション管理費・修繕積立金・駐車場使用料・専用使用料を増額する…
マンション管理費・修繕積立金の滞納を解消しようとする場合,管理組合としてはどうすべきでしょうか。 管理会社の担当者に相談する場合,弁護士に相談・依頼する場合などがあると思いますが,それぞれのメリット・デメリットとしては,どのようなことが考え…
どういった場合に,弁護士にマンション管理費等の滞納問題を相談すべきか いろいろな考え方があると思います。 例えば, ①少しでも滞納した人がいれば,督促業務はすべて弁護士にお願いする,という管理組合 ②滞納期間が短い間は管理会社に任せ,滞納期間が…
裁判所のウェブサイトで紹介されている判例の紹介です。 管理組合が管理規約で町内会費を徴収することを定めても,その規定は拘束力がないという判断についてです。 管理組合の目的は,「建物などの管理」にあり,町内会費の徴収は,「建物などの管理」にあ…
任意売却が発生するときに,マンション管理費の滞納が解消される場合があるということを記事にしたときがありました。(任意売却のときに滞納管理費を回収できる?マンションの売却と「重要事項説明」) では,どのようなときに任意売却が発生するのでしょう…
滞納しているマンション管理費が支払われないまま,そのマンションが売却されたときのお話しです。 買主の立場から見て,マンション管理費を滞納したままそのマンションを購入するのは,リスクがある,というお話しです。 どういうリスクかというと,比較的…
マンション管理費を滞納している債務者が,そのマンションを売却するときに(任意売却),マンション管理費の滞納を解消できる場合がよくあります。 キーワードは,「重要事項説明」です。 まずは,そもそも「任意売却」というのは? 自分から任意に売却する…
債務者が当該マンションを賃貸している場合,債務者が得ている賃料債権を差し押さえることができます。これにより,滞納しているマンション管理費を回収することができる場合があります。 賃料の差押が功を奏しない場合があります。 どういう場合でしょうか…
競売申立についての話題です。 基本的には,競売の申立については,裁判所に出頭せずに,郵送のみでできます。 その辺はありがたいところです。 その代わり, そろえなければならない書類は多岐に亘ります。 法務局や役所から取り寄せる書類などがあります。…
マンション管理会社(ご担当者)の皆様へ 担当しているマンション管理組合で管理費・修繕積立金の長期滞納があり困っている,ということはありませんか? 管理委託契約の内容にもよるとは思いますが,委託の範囲内での督促業務ではとても滞納が解消しそうも…
競売を申し立てるかどうか,特に注意すべき事項があります。 それが,無剰余かどうかです。 無剰余というのは,申立債権者が競売代金から配当を得られない状態です。 無剰余だと,(回避措置をとらない限り),手続が途中で終わってしまいます。 まずは,登…
競売を申し立てる際には,どれくらい費用がかかるのでしょうか。 たいていの場合,予納金60万円,登録免許税2万円以内,その他印紙・切手代として,5000円程度あれば足りると思います(当事者数,債務名義数によっては増加します)。 その他,書類の…
競売を申し立てる場合,「強制競売」か「担保不動産競売」かによって,必要な書類が異なります。 (競売には,「強制競売」と「担保不動産競売」の2種類があります。 こちらもご参照ください→わかりやすい競売申立(マンション管理費滞納) ①競売の種類) …
先取特権に基づいて競売を申し立てる際の注意点に関する話題です。 一般的には,競売の申立については,書類を収集すれば,ある程度簡単に申立することができます。 ただ,この,先取特権に基づく競売の申立については,調査などが必要となる場合があります…
先取特権に基づいて不動産競売を申し立てる場合の注意点です。 今回は,目録の書き方です。 1 担保権 建物の区分所有等に関する法律第7条1項に基づく,債権者の債務者に対する別紙物件目録記載の不動産の管理費及び修繕積立金並びにこれらの遅延損害金の…
先取特権に基づいて不動産競売を申し立てる際の注意点です。 今回は,申立書の書き方です。 競売の種類としては,「担保不動産競売申立」です。 →わかりやすい競売申立(マンション管理費滞納) ①競売の種類 なので,書式を参考にすればよいです。 →裁判所の…
いわゆる「不動産強制競売」に関する申立書を作成するに当たり,注意すべき点についての話題です。 競売には,2種類あって,「不動産強制競売」というもの,「担保不動産競売」というものがあります。→わかりやすい競売申立(マンション管理費滞納) ①競売…
競売を申し立てるに際し,多くの書類をそろえて裁判所に提出する必要があります。 その中でも,役所などから取り寄せる書類がありますので,今回はこれについての話題です。 「住民票」と「公課証明書」について触れます。 まずは,「住民票」。 東京地裁で…
登記簿の記載に関する説明です。 「敷地権設定」されているというのは,どういうことでしょうか。 敷地権(敷地利用権)が登記簿に記載されている,ということです。 具体的にみてみましょう。 下の表みたいなものは,不動産登記簿だと思ってください。 その…
競売を申し立てるためには,様々な書類を用意する必要があります。 その中でも,法務局から取り寄せる書類がいくつかあります。 それをみてみます。 法務局には,不動産部門と法人部門があります。 まず,不動産部門。 ①債務者所有のマンション(競売の対象…
マンション管理費等の滞納問題を解消するために,当該滞納者が区分所有するマンションについて競売を申し立てることもあります。そこで,この競売申立について説明したいと思います。 そもそも競売申立には,どのような種類があるのでしょうか。大きく二つに…
今回の話題は,「不動産登記簿」の記載事項です。 もちろん,マンション管理費を滞納している債務者所有のマンションのものです。 弁護士がこの問題について受任すると,早い段階で,不動産登記簿をチェックします。 しばらくすると,登記簿の記載が変更され…
債務者が所有するマンションについて,競売が申し立てられたら,「配当要求」をしましょう,という話題です。 競売手続では,不動産が競売され,売却代金が裁判所に納付され,その売却代金を債権者に配当します。その際,債権者が「私にも配当してください」…
マンション管理費の滞納を回収するために,判決など,債務名義を取得したとします。 その後の流れについて,みてみます。 判決,裁判上の和解などが手に入ったからといって,滞納したマンション管理費が手に入るわけではありません。 任意に支払ってくれなけ…
訴えを提起した場合,裁判上で和解をすることができます。 「裁判上の和解」とはどのようなものでしょうか? 事実の真否はさておき, 裁判所で,滞納している管理費等について原告・被告間で話し合います。 いくらの滞納額について,どのように支払うか,合…