2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧
遅延損害金の計算方法の話題です。細かい話ですが,きちんと回収するために参考になったらと思います。 このような遅延損害金の計算をしていないでしょうか。 例えば,請求の趣旨で, 「滞納管理費元金50万円 遅延損害金50万円に対する「訴状送達の日」…
滞納管理費を回収するために法的措置をとる場合,総会決議・理事会決議を要する場合があります。 もし,その決議を欠いた場合,どうなるのでしょうか。 たいていの場合,裁判所から指摘されます。「要件を欠いているのではないですか。」 そうすると,補正を…
以下の記事の続きです。 競売妨害に対抗する①~競売請求訴訟の判決確定前の承継人 競売妨害に対抗する②~競売請求訴訟の判決確定前の承継人 そもそも競売を申し立てるには無理がありました。必要とされる書類がそろっていなかったのですから。 もちろん管理…
(競売妨害に対抗する管理組合の事案についての続きです。)裁判の形式的な結論としては,競売申立の際に,譲受人に対する判決や承継執行文がなければ競売は却下される,ということでした。→ 競売妨害に対抗する①~競売請求訴訟の判決確定前の承継人 では,…
いわゆる執行妨害の事例で,裁判所のHPに掲載されている最高裁判例(最決平成23年10月11日・平成23年(ク)第166号,平成23年(許)第8号)をご紹介します。 事案の概要は以下のとおりです。 管理費を滞納している債務者(区分所有者)に対…
マンション管理費を滞納している債務者に何とは支払ってほしい。 では,債務者が所有しているマンションの使用を禁止する措置をとることで, 管理費を支払ってもらうことはできないでしょうか。 じつは,このような事例が裁判所のHPで紹介されています。 …
マンション管理費を滞納している債務者が,残念ながら破産してしまうケースもあります。 破産するとどうなるのでしょうか。 破産開始決定時に存在する債務については,免責許可決定がでることで,支払わなくてもよくなります(責任が免除される,ということ…
マンション管理費請求権には,先取特権という担保権がついています。 (→詳しくは 滞納マンション管理費を不動産競売で回収~先取特権に基づく方法 参照) 競売で売却されると,この先取特権は消滅することになります。 これは,民事執行法第59条第1項で…
当事務所の弁護士も,マンション管理組合に依頼され,管理組合総会・理事会に出席することがあります。 そこで,今回は,管理組合総会と弁護士の活用についての話題です。 管理組合運営に当たり,管理会社を含め,士業,コンサルタントなど専門家の助言が不…
迷惑行為を原因とする競売請求訴訟に関する裁判例(仙台地判平成20年11月25日)が裁判所HPにありましたのでご紹介します。 競売請求訴訟が認められるためには,区分所有法でいう「共同の利益に反する行為」(59条1項,6条1項)があることが必要…
とあるマンションの管理費の滞納問題で,相続人が不在という事態に陥っていました。 このような事態になったらどうするのでしょうか。 相続財産管理人を選任して,マンションを処分してもらうしかなさそうです。 だれが相続財産管理人を選任するのでしょうか…
競売手続では,物件が評価され,それに基づいて最低売却価格が決まります。 滞納管理費がある場合には,どのように物件が評価されるのでしょうか。 まず,現況調査等をしたうえで,一旦の評価を出します。 この評価に修正を加えます。 実際に滞納している管…
マンション管理費請求訴訟において,弁護士費用の主張に関する裁判例の紹介です。 弁護士費用に関する規定が管理規約に存在していることが前提ではありますが,訴訟では,弁護士費用の支払を求める主張をすれば,その内容の判決を取得することが可能です。 …
「欠席判決」の話題です。 マンション管理費等請求訴訟における,判決の一種です。 まずは,マンション管理費請求訴訟の流れをおさらいします。 →原告(管理組合)が裁判所に訴状を提出します。 →裁判所から被告(債務者)に訴状の副本を送達します。 これに…
組合員が管理組合に対して支払うべきお金には,主に「管理費」「修繕積立金」があります。 まだ一般的ではないですが,「協力金」というものを徴収する組合もあるようです。 「協力金」というのは,どのようなものでしょうか。 築年数がかさむと,空室状態に…
将来給付判決についての話題です。 そもそも,将来給付判決というのは,どのようなものでしょうか。 通常判決を取得すると,例えば,「平成24年1月から平成25年3月までの滞納分50万円を支払え」という内容になります。 しかし,マンション管理費等は…