2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧
管理組合運営とプライバシーの話題です。 昨今,個人情報保護法の存在により,個人情報を開示することで,プライバシー侵害があるのではないか,という関心が高まっています。 プライバシー侵害であると訴えられるリスクを回避すべきなのは,いうまでもあり…
マンションに関わる事件のなかには,名誉を毀損されたとして不法行為に基づく損害賠償を請求するケースがあります。 管理組合の役員がらみでの名誉毀損事例が多いといえます。例えば理事長の権限逸脱などの行為を非難する発言や文書の配布が名誉毀損にあたる…
あるマンションの組合員が管理組合に対して支払うべき管理費等を滞納していたとき, その債務者が管理組合に対して何らかの債権を有している場合, その債務者は相殺を主張してきたとします。 管理組合は,その相殺はできないと主張することはできるのでしょ…
管理会社が行う滞納マンション管理費等の督促業務の範囲がどこまでかが争われた裁判例(東京地方裁判所平成15年(ワ)第21884号,平成16年(ワ)第8217号・平成18年7月12日判決)をご紹介します。 管理組合は,マンション管理費等の滞納問…
管理組合の理事の皆様へ 管理会社からの定期的な報告で管理費や修繕積立金の滞納問題が生じていることが発覚した場合は,理事の皆様はどうされていますでしょうか。 管理会社との間における管理委託契約には,通常,滞納管理費の督促が規定されています。そ…
マンションの管理費を滞納している人が破産した場合,マンション管理費を請求できるでしょうか。 管理費等請求が破産債権であれば,破産(免責)によって,支払わなくてもよくなります。 破産債権であれば,請求することはできません。 ただ,理論上,厳密に…
官報を調べたら,マンション管理費の滞納者が破産していることが判明した場合の話です。 (→官報についての記事はこちら。マンション管理費の滞納者が破産したかどうか調べることができます 官報検索 ) 官報の記載について 破産の種類によって,記載内容が…
管理費の滞納問題で,債務者が破産したかどうかは非常に関心事です。 債務者が破産したかどうかが重要なのは,なぜでしょうか。 一つは,破産手続で免責されてしまえば,開始決定時に存在する滞納管理費については,もはや請求することができないからです。 …
競落人が滞納管理費を管理組合に支払った場合,元の所有者に対して求償をすることができるか,について,判断した裁判例があります。 管理組合・管理会社からすれば,さほど関心が高くないと思いますが,裁判所HPに掲載されている裁判例なので,紹介です。…
管理費滞納問題を解決するために,弁護士に依頼して訴訟を提起する場合, 弁護士費用がかかります。 その弁護士費用を,債務者に対して請求することができる場合があります。 「規約」で,定めれば,請求することができます。 標準管理規約では,管理費を滞…
管理組合における「理事長」の地位について,復習です。 標準管理規約をみると,「理事長」の記載があります。 第38条第1項では,理事長は,管理組合の代表者であると規定されています。 管理組合が原告の場合,理事長はその代表者として,訴状に当事者目…
例えば,マンション内の電気料金を引き下げ,老朽化したケーブルを更新するために,電気供給方式を切り替える,という内容の議案が総会で決議されたとします。 切り替えるためには,全戸がそれぞれ契約を結び直す必要があります。にもかかわらず,一戸だけ協…
マンション管理費等の滞納問題を解決するにあたっては,支払督促や訴訟といった手段がとられることが多いですが,公正証書の作成を通じ解決される場合もあります。 公正証書?と,なじみが薄い方もいらっしゃるかもしれません。そもそも,公正証書とはどうい…
マンション管理費・修繕積立金の消滅時効期間は5年です。平成16年に,最高裁判所で判断されました(最高裁第二小法廷判決平成16年4月23日・平成14(受)第248号)。 マンション管理費・修繕積立金の消滅時効期間については,激しい争いがありま…
マンション管理費の滞納問題の原因は何でしょうか。 もちろん,管理費を支払うべき組合員が,支払わなかった,ということにつきます。 ただ,その原因を助長する環境,それも無視することはできないのではないでしょうか。 環境,それは,つまり,管理組合の…