マンション管理費の滞納者が破産したかどうか調べることができます 官報検索
管理費の滞納問題で,債務者が破産したかどうかは非常に関心事です。
債務者が破産したかどうかが重要なのは,なぜでしょうか。
一つは,破産手続で免責されてしまえば,開始決定時に存在する滞納管理費については,もはや請求することができないからです。
もう一つは,破産をすることで,この部屋の所有権が移転する場合が多く,承継した人に対して滞納管理費を支払ってもらうよう請求することができるからです。
破産したかどうかを知るには,どのようにすればよいのでしょうか。
一つの方法としては,管理組合宛の郵便物に気をつけておきましょう。
管理組合宛に,弁護士や裁判所から通知がくることで,破産したことが発覚することがあります。
それでも郵便物が来ない場合は,
「官報」を検索してみると破産したかどうかを知ることができます。
「官報」というのは,日本国の機関誌です。国立国会図書館にはあります。近所の図書館にはあまりおいていないかもしれません。大きい図書館にあります。
官報を一冊一冊調べることは,ほぼ不可能だと思いますので,パソコンでの検索になるでしょう。
最近では,一定の図書館のパソコンで無料で官報を検索することもできます。
知りたい人の名前を入力するだけで,破産していた場合には,その記事を見ることができます。
あるいは,有料で,検索できるサービスもありますし,お試し無料サービスもあるようです。
とはいうものの,実際,官報を検索するのは面倒だったりしますが,どうしても知りたい場合には,こういう方法があるので,知っておくのもよいかもしれません。
破産した事実が判明した場合,どうすべきでしょうか。
これについては,またの機会に。