とあるマンションのはなし。水漏れ事故,給水管工事,修繕積立金積立の重要さ。
とあるマンションについての話題です。
昭和時代に建築されたマンションで,給水管工事などしてこなかったマンション。
管理費・修繕積立金の積立も不十分でした。
最近水漏れ事故が発生し,業者に見てもらったら,大規模な給水管取り替え工事が必要とのこと。
どうやら,このマンションの管理組合は,総会を開催することもなく,管理者が選任されているわけでもなく,最近まで至っていました。
ちなみに,総会の開催,管理者の選任は,今では当たり前ですが,法律的には任意なのです。
このようになった事情は様々でしょうが,このマンションでは,もともとデベロッパーがマンションを建てた後で,長年実質上管理していたのですが,このデベロッパーが倒産してしまった,その後の管理はほとんど放置状態だった,という経緯があるようです。
水漏れ事故が発生し,慌てて対応しようとしても修繕積立金がない。そうすると,各区分所有者が費用を分担しなければなりません。コツコツ積み立てていれば,月々の負担はさほどではないのでしょうが,短期間である程度の金額を積み立てるとなると,その負担は重くなるのが道理です。
しかも,マンションの戸数が少なければ,1人あたりの負担は重くなります。
修繕積立金の重要さを痛感してしまいます。