特定承継人
中間取得者の管理費等の支払義務についてです。 中間取得者というのは, 元々の所有者(A)から所有権を取得したもの(B)がいて,現在の所有者(C)とした場合,Bのことをいいます。 区分所有法8条では,元々の所有者が管理費等を滞納していた場合,特…
競落人が滞納管理費を管理組合に支払った場合,元の所有者に対して求償をすることができるか,について,判断した裁判例があります。 管理組合・管理会社からすれば,さほど関心が高くないと思いますが,裁判所HPに掲載されている裁判例なので,紹介です。…
いわゆる執行妨害の事例で,裁判所のHPに掲載されている最高裁判例(最決平成23年10月11日・平成23年(ク)第166号,平成23年(許)第8号)をご紹介します。 事案の概要は以下のとおりです。 管理費を滞納している債務者(区分所有者)に対…
マンション管理費を滞納している債務者が,残念ながら破産してしまうケースもあります。 破産するとどうなるのでしょうか。 破産開始決定時に存在する債務については,免責許可決定がでることで,支払わなくてもよくなります(責任が免除される,ということ…
マンション管理費請求権には,先取特権という担保権がついています。 (→詳しくは 滞納マンション管理費を不動産競売で回収~先取特権に基づく方法 参照) 競売で売却されると,この先取特権は消滅することになります。 これは,民事執行法第59条第1項で…
任意売却が発生するときに,マンション管理費の滞納が解消される場合があるということを記事にしたときがありました。(任意売却のときに滞納管理費を回収できる?マンションの売却と「重要事項説明」) では,どのようなときに任意売却が発生するのでしょう…
滞納しているマンション管理費が支払われないまま,そのマンションが売却されたときのお話しです。 買主の立場から見て,マンション管理費を滞納したままそのマンションを購入するのは,リスクがある,というお話しです。 どういうリスクかというと,比較的…
マンション管理費を滞納している債務者が,そのマンションを売却するときに(任意売却),マンション管理費の滞納を解消できる場合がよくあります。 キーワードは,「重要事項説明」です。 まずは,そもそも「任意売却」というのは? 自分から任意に売却する…
いわゆる「不動産強制競売」に関する申立書を作成するに当たり,注意すべき点についての話題です。 競売には,2種類あって,「不動産強制競売」というもの,「担保不動産競売」というものがあります。→わかりやすい競売申立(マンション管理費滞納) ①競売…
今回の話題は,「不動産登記簿」の記載事項です。 もちろん,マンション管理費を滞納している債務者所有のマンションのものです。 弁護士がこの問題について受任すると,早い段階で,不動産登記簿をチェックします。 しばらくすると,登記簿の記載が変更され…
滞納したマンションの管理費・修繕積立金をきっちり回収するためには,時間がかかる場合があります。 そのような中,道半ばで,方針転換をする機会が訪れることがあります。 例えば,「マンション管理費等請求訴訟」を提起して,債務名義を取得し,「財産を…
管理費・修繕積立金が滞納状態のまま,マンションが売却された場合,滞納したマンション管理費等を買い受け人(特定承継人)に対して請求しようという話題です。 ご存じの通り,特定承継人に対する請求が,いわゆる区分所有法で認められています。それだけ,…