マンション問題解決の手引き

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近時,マンションでは様々なトラブルが発生し,弁護士が対応した方が良い事例も増えてきております。そこで,本サイトでは,弁護士への相談が特に多い管理費・修繕積立金の滞納問題を中心に,ペット問題,迷惑行為(悪臭,騒音…)問題など様々なテーマを取り上げていこうと思います。本サイトが,ご覧頂いている皆様が抱えている問題解決の一助になれば幸いです。

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弁護士 加藤貴士



マンションとペット 飼養細則・飼育規則の内容のポイント

マンションによっては,ペットの飼育を許可している所もあります。

そこでは,飼養細則・飼育規則(呼び方は様々)がもうけられているのが通常です。

 

ところで,なぜペットの飼育について,規制が必要なのでしょうか。

一般的に,ペットを飼うことで,①異臭,②騒音(鳴き声),③毛の飛散,④病気の感染のおそれ,⑤動物に対する苦手意識,というものを避けたい,というところにあります。

隣家にとって,迷惑に感じてしまうことがあるのです。これらを避けてみんなが気持ちよく生活できるために必要なのです。

 

トラブルを避けるために必要なポイントはなんでしょうか。

その一つに,規則が具体的であるかどうかがあります。

遵守事項が規定されている場合には,違反しているかどうか,客観的に判断できるかどうかです。誰の目から見ても違反しているかどうか判断できるのが好ましいです。違反しているかどうか微妙にとらえられる表現があるのであれば,注意が必要です。

 

ちなみに,上記①から⑤を避けるために,それぞれ対応した遵守事項があると思います。例えば,

①異臭を防ぐためには,糞尿の始末を徹底してもらいます。

②騒音(鳴き声)の原因は運動不足にあるので,定期的な散歩などをしてもらいます。

③毛の飛散を防止するために,バルコニーでのブラッシングを禁止したり,窓を開けてのブラッシングを禁止したり,

④病気の感染のおそれを防ぐために,予防接種を義務づけたり,

⑤首輪をつけるとか,構内で遊ばせないとか,エレベーターの利用方法の心がけ等があります。

これらの行為が具体的に特定されていると,トラブルは避けやすいです。

 

その他に,トラブルの元になるのは,どのような動物を飼ってよいか,曖昧な場合です。

「迷惑または危害を及ぼすおそれのある動物」は飼養禁止,などといった,曖昧で,評価を伴う表現しかない場合には,トラブルの原因になる可能性があるので注意が必要です。

客観的に誰でも判断できる基準が好ましいです。

犬・猫の種類や,大きさ,許容できる数は明示されていることが好ましいです。

 

肝心なのは,繰り返しになりますが,誰にでもわかる基準で書かれているかです。

マンションのペットの問題では,規則に違反しているかどうかについて,意見が異なり,折り合うことができなければ,訴訟になるケースが少なくありません。

曖昧なところがあるかないか,注意してみる必要があります。

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