不動産登記簿が語るもの ~ 滞納マンション管理費回収のための重要な準備です。
マンション管理費・修繕積立金等の回収業務を依頼されたときに,まず取りかかる業務の一つにその債務者の不動産登記簿をチェックすることがあります。
不動産登記簿からは,いろいろな情報を入手することができたりします。
ちなみに,この不動産登記簿はどのように入手するかというと,
最寄りの法務局で500円の収入印紙を貼り付けて交付を受ける方法
インターネットで検索する方法(予め登録が必要です 料金337円)
があります。誰でも入手できます。
入手するために必要なことは,「 家屋番号 」を特定することです。
法務局の窓口に電話で問い合わせれば,住居表示・マンション名・部屋番号を伝えると,家屋番号を教えてもらえます。
さて,不動産登記簿を見てみましょう。不謹慎ではありますが,これを拝見するときには,すこしどきどきしたりします。なにがでてくるのかなって。
まず大切なのは,当事者(滞納をしている債務者)を特定することです。共有だったりします。名義人の方が既にお亡くなりになっていることもあります。
次に抵当権とか差し押さえが入っているとかも確認します。その所有者の方がどのような状況にあるかなど,いろいろ推測できたりします。その人の人生を垣間見るといったら大げさですが,そのようなことを推測することも事件の解決のために必要だったりします。「知彼知己、百戦不殆」です。