競売請求訴訟
今回紹介する競売請求訴訟の裁判例(東京地判平成22年5月21日・平成20年(ワ)第900号)は,結論としては請求棄却となっております。管理費等の滞納や迷惑行為等が問題となった事件で,弁護士が果たすべき役割を考えさせられる事件でもあったこか…
以下の記事の続きです。 競売妨害に対抗する①~競売請求訴訟の判決確定前の承継人 競売妨害に対抗する②~競売請求訴訟の判決確定前の承継人 そもそも競売を申し立てるには無理がありました。必要とされる書類がそろっていなかったのですから。 もちろん管理…
(競売妨害に対抗する管理組合の事案についての続きです。)裁判の形式的な結論としては,競売申立の際に,譲受人に対する判決や承継執行文がなければ競売は却下される,ということでした。→ 競売妨害に対抗する①~競売請求訴訟の判決確定前の承継人 では,…
いわゆる執行妨害の事例で,裁判所のHPに掲載されている最高裁判例(最決平成23年10月11日・平成23年(ク)第166号,平成23年(許)第8号)をご紹介します。 事案の概要は以下のとおりです。 管理費を滞納している債務者(区分所有者)に対…
迷惑行為を原因とする競売請求訴訟に関する裁判例(仙台地判平成20年11月25日)が裁判所HPにありましたのでご紹介します。 競売請求訴訟が認められるためには,区分所有法でいう「共同の利益に反する行為」(59条1項,6条1項)があることが必要…
マンション管理費等の滞納問題を解消するために,当該滞納者が区分所有するマンションについて競売を申し立てることもあります。そこで,この競売申立について説明したいと思います。 そもそも競売申立には,どのような種類があるのでしょうか。大きく二つに…
競売請求訴訟で勝訴判決を得ることができたならば,速やかに競売を申し立てる必要があります。当該勝訴判決が確定した日から6か月を経過すると競売の申し立てができなくなってしまうからです(区分所有法59条3項)。 現在ではこのような事態はありません…
滞納管理費等を回収するため手段として「競売請求訴訟」があります。この訴訟のポイントとしては,他の方法によっては滞納状態にある管理費・修繕積立金を回収することができない,ということを主張し立証しなければならない点にあります。 この要件をクリア…
滞納しているマンション管理費・修繕積立金を回収する方法の一つに,「競売請求訴訟」があります。この訴訟で勝訴判決を取得するためには,当然のことながら区分所有法59条の要件を満たす必要がありますが,そもそもこの訴訟を提起するにあたっては,これ…
滞納したマンション管理費・修繕積立金を回収する方法の一つに,「競売請求訴訟」というものがあります。区分所有法59条(区分所有権の競売の請求)で認められている特別な制度です。不動産強制競売の申立とは似て非なるものなのですが,混同される方も多…